Stivie Wonder / A TIME 2 LOVE(スティービー・ワンダー/タイム・トゥ・ラブ」

あれほどのキャリア・名声がありながらひよらずにちゃんと「今の音」を作っている事にまず感動。わざわざ書くことじゃないけどデビューから25年全く同じことをやってるあの国民的バンドとは全く違う。(あんなのが日本のスタンダードとかいわれちゃうんだもんなぁ・・)80〜90年代の作品群は辛口の評価がよく聴かれるけどシーンにコミットしようとする姿勢は素晴らしいと思う。それでも結果が全てだから皆が納得する形にまとめられなかったのはスティービーが悪いんだろうけど。ソウル系の人達には難しい時代だったんだろうなぁ。
本作は自分にとってはじめてのリアルタイム・スティービー作品なので感想が書きづらい。凄いとか素晴らしいとかしか出てこない(笑)。楽曲自体は勿論のこと、「実はお前、目見えてるだろう説」に拍車をかけそうな色彩豊かな詞も良い。声も「Feel the Fire 」はおっさん声だったけど、今回はちょっと良い声に戻ってる気がする。
アルバム自体はファンク系やピアノ中心のバラードをアルバムのテーマというかメッセージ色の強い壮大な2曲が挟む構成。この2曲がまたかっこよく、特に1曲目の「Put a face your somebody」と上がってサビに入るところはたまらん。
バラードはどれも素晴らしいですが特に「HOW WILL I KNOW」「PASSIONATE RAINDROPS」「SHELTER IN THE RAIN」スティービー節としか言い様のないメロディーでもう良すぎ。ファンク系ではやはりM12「SO WHAT THE FUSS」が秀逸。プリンスのギターも気持ち良い。
まあとにかく絶賛なわけですが、あえて言えばM14「POSITIVITY」はちょっと古い気もするけど、そんなのどうでもよくなるくらい傑作。ぜひ。